石の種類墓石に用いられる石材は、地方によって好まれるものに違いがありますが、関西では昔から瀬戸内・四国地方の青御影石がもっとも多く使用されています。 庵治石 細目(こめ)庵治石は、香川県高松市の東方、木田郡庵治町と牟礼町にまたがる八栗五剣山山麓で産出されます。国産青御影石の最高級品で、他に類のない「斑」(ふ)と呼ばれる、うろこ状のかすかな文様がうかぶ、優美な気品のある石です。硬度・粘りに優れ、また吸水率も低いので、風化・変質に強く、400年前に彫られた文字が崩れず残っている実績もあります。彫刻や燈篭にも高級材として好まれています。 大島石大島石は、瀬戸内海の大島で産出されます。昔から西日本などで好まれ、広く使用されてきた実績のある石です。目合いの整った石目は、青御影石の中でも指折りの美しさです。硬度・粘りに優れ、吸水率も低く、墓石材として高級な御影石です。 青木石青木石は、瀬戸内海の広島という島で主に産出されます。庵治石・大島石とともに「四国三大青御影石」と称されています。青みを帯びた穏やかな石目が特徴で、大島石よりも優しい色合いを好まれる方には人気がある石です。 北木石北木石は、岡山県笠岡の北木島で産出されます。大阪城の石垣に使用されている石として有名です。北木石には白とサビ(通称鬼赤)があり、白は白御影石として墓石用石材に、サビは燈篭などに使用されています。大きな玉石が採れるのが特徴で、大きな墓石や鳥居・オブジェなどにも用いられています。 天山石天山石は、佐賀県で産出されます。九州地方を中心に高級墓石材として使用されています。その石目はやや大きめではありますが、色目が濃いので重量感があり、美しさに風格があります。石質は非常に硬く、特に吸水率は国産材の中でも最も低く、年月を経ても建墓時の美しさを良く保つ石と言えます。
近年増えてきました洋墓やデザイン墓には、青御影石だけではなく、
違う色目の御影石も使われます。 桜御影石淡いピンク系の御影石で、ごく小さな黒の斑点があります。優しい色合いが好まれています。中国の福建省で産出されます。 中国マホガニーマホガニー(松ヤニ)の名のとおり、茶系の御影石です。代表的な茶系御影石であるスウェーデンマホガニーに似ています。落ち着いたシックな色合いで人気があります。中国の山東省で産出されます。 サビ石きめ細かな石目で、やわらかな薄茶色の落ち着いた色合いの石です。洋墓・デザイン墓の板石や外柵によく用いられます。中国の福建省で産出されます。 山西黒和洋の墓石・外柵に用いられます。黒御影石のスタンダード的な御影石です。 |お墓に関する豆知識
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